【名前】平野 暦(ﾋﾗﾉ ｺﾖﾐ)
【年齢】享年21歳
【性別】女
【身長】159cm 

【容姿】黒髪で長いロング。俗に言う清楚系の女子大生といった容姿であり、生前時は大学内のミスコンで優勝するほどの美人な女性。自分磨きが趣味なようで、服装などにも気を遣う男子人気の高い女性。目の色は茶色で化粧は軽くしていた程度。ただし現在は霊であるためか、死亡時に台風だったことにより化粧は雨で崩れたようになっている。その様子から黒い涙と血を流す霊とも言われており、目元のアイシャドウや口紅が崩れて黒い涙を流して血を口から垂れ流しているように見える。
また、衣服は当時大学の帰りでフォーマルな格好をしていたものの強姦殺人だったこともあり乱れた服装をしている。死因は腹部に複数の刺傷であることから腹部がズタズタになっており、その腹部から血の川を流すとも言われている。

【性格】生前は眉目秀麗な美人であり頭脳明晰で人に嫌われにくいタイプの女性。そのため男性人気は多かったものの、女性からも慕われるまさに理想的な女性と言える程の人格者。しかし、そんな彼女でも出る杭は打たれるということもあり一部の女性や僻みのある男性からは憎まれたり妬まれたりすることもある。彼女もそれを知っていながらも、刺激しないように気をつけていたが時折嫌がらせを受けることもしばしばあった。
努力家で自分磨きを趣味としておりファッションや肌の状態などにも気を遣い、将来はモデルになりたいという願いからか大学時代からも読者モデルとして雑誌によく取り上げられたため、死亡時のニュースはかなり大きく取り上げられていた。
死亡してからは多くの夢を抱えて亡くなり、ストーカーに追われてしまったがゆえに悪霊化。現在は無差別。特に大学生であり特定のサークル体制である者が多く被害に遭っていることから、犯人のストーカーに関する相手なのではと推察。悪霊化の規模は一般人の中でもかなり珍しく大きなものであり川を通じてか県一つに大小さまざまな被害を与えるようになってしまっている。

【呪い】「亡骸ノ川」「非情ノ胎」「愚底ノ水面」
【段位】乙
【武器】川

【現在分かっている情報】
六行家系の調査の結果。悪霊化した原因はストーカーによる無念の死。
ストーカー被害による霊は悪霊化しやすいが、ここまでの規模は初めてのことから相当な恨みの念を抱いているとされる。そのために無差別化しており、ストーカー被害による霊は異性が対象になることは多いが現在は男女問わず特定のサークル体制である大学生を男女問わず狙っている。このまま被害が広がれば川近辺に住んでいる全ての人間が対象になる恐れがある。


【呪い説明】

「亡骸ノ川」
川そのものが武器という規模の広い呪いを持っており、武器とはなっているが川そのものが呪いの塊。
川を自由自在に操ることができ、無条件に氾濫や濁流。洪水を引き起こすことができる。
条件なしであるために川以上の被害は出さないものの、規模の違いにより条件なしの呪いの中でも極端に威力が強い。唯一の条件といえば「川被害のあったことのない霊」には効かないという部分であり、生身にはかなりの被害を与える生身特攻の呪い。

「非情ノ胎」
彼女の腹。正確には子宮にあたる部分から血の川が流れるという呪い。
この呪いは精神作用に被害をもたらすために霊であろうと人間であろうと対象になる多対象の呪い。ただし条件付きの呪いであり条件は子供を生み出す能力を持っている体のこと。男であれば精通。女であれば初潮を迎えていると言うのが条件になっているため、条件付きと言いつつも子供以外が対象となるかなり条件が広い呪い。
それでも条件付きであるためか効力は非常に強く、呪いにかかると女性であれば「陣痛」「性病」「吐き気」「頭痛」等を強く引き起こし、男性であれば「睾丸への激しい激痛」「性病」「目眩」「性ホルモン過剰分泌による身体異常」が引き起こされる。

「愚底ノ水面」
彼女の呪いの中でこれが引き起これば追い詰めている証拠。
それと同時に彼女の中でも最大級の呪い。条件は自身を追い詰められた際に交戦状態である相手。一見条件は浅いように見えて対照的には数人対象の呪いということになるので、非常に強い呪いになる。
この呪いにかかると強制的に呪いによって再現された川の幻覚に引き込まれる。この幻覚の川の水は溺れることはないが肺に入ると霊力が奪われ彼女を回復させていく。さらに非情ノ胎と同時にこの呪いが引き起こされると、非情ノ胎による血の川が水面の水に浸透し範囲が広がる。事実上、幻覚の川に引き込まれている状態で非情ノ胎の症状が引き起こされる。
この霊力吸収は全て吸い尽くされると溺れるような感覚に苛まれ死に至る。死んだものは翌日に川に流れる水死体となって浮かぶことになる。


【除霊後呪具】
「未水ノ徒花」
花の形をした呪具。川の様に透き通った水晶で出来ている。
この呪具は使用すると川の様な幻覚を周囲1km以内にいる全員を対象に引き起こす。且つ、使用者を中心に1kmに結界が張られ中に入った物は滝のような壁に阻まれて外には出られない。
呪いを発動した際、使用者は制限としてその場から移動することができなくなる。代わりに幻覚の川を使用者の霊力によって操作することが可能であり霊能力の攻撃として使用が可能。川の水は触れている間、使用者以外から霊力を吸収し使用者へと還元される。
不動になる代わりに相手の霊力を奪い実質無尽蔵の霊力を手に入れ、川を武器として使用が可能になる呪具。